人間国宝 岩野市兵衛【無垢】ビッグフェイス
1500年の歴史を刻む越前和紙
鯖江バングルウォッチ×人間国宝 岩野市兵衛
- 人間国宝九代目岩野市兵衛が漉いた、品格を感じさせる高級生漉奉書の文字盤。
- 大人のひとり時間に彩りと豊かさを与える、伝統と革新が生むモダンなデザイン。
- エンボスの数字が浮かび上がるシンプルを極めた文字盤「無垢」「柿渋」「墨色」の3色をご用意。
北陸の手技を未来へ継承する、伝統工芸のコラボレーション。
福井県鯖江市の眼鏡づくりと越前漆器の職人技が息づくSabae Bangle Watchに、人間国宝 九代目 岩野市兵衛氏の紙すきの技を融合させました。
市兵衛氏は福井県越前市今立地区の伝統工芸 越前和紙の伝統工芸士。原料へのこだわりとこの地ならではの自然を活かし、先祖代々320年近く楮100%の生漉(きずき)奉書だけをほとんどの生産工程を変えず作り続けています。今年88歳の米寿を迎えた市兵衛氏が手がけた越前和紙の高級生漉奉書を、鯖江バングルウォッチの文字盤に用いました。「時代を超えて伝わる技術」をコンセプトに、日本のものづくりを未来へ継承する【Tokidute 時伝】プロジェクトの第4弾です。
エンボスの数字が浮かび上がる厚みを追求。
生漉奉書の風合いを活かすため、数字は着色せずエンボス加工の凹凸のみで浮かび上がらせました。難しかったのは、分厚くならず、薄すぎない、絶妙な和紙の厚み。どの厚さが文字盤に適しているか、市兵衛氏にお願いして、いろいろな厚みの和紙を漉いてもらいました。文字盤の色も天然素材にこだわり、シンプルを極めたデザインを追求。
生漉奉書の上質な風合いを活かした文字盤。シンプルを極めたデザインで、光の加減で数字が浮かび上がります。
和紙作りについて
越前和紙作りは、乾燥した楮の皮を剥ぐところから始まります。原料は、茨城県産の那須楮(なすこうぞ)にこだわっています。
大釜で楮を4時間炊き、3時間かけて蒸らしてやわらかくします。ソーダ材だけを用い、漂白材などの化学薬品は一切使いません。
敷地内の川小屋で行う「選り(より)」の作業。変色した部分やチリをひとつひとつ根気よく手で取り除き、湧水の流水で洗います。
繊維を叩いてバラす「叩解(こうかい)」を行います。その後、水洗いし漉舟(すきぶね)に入れ紙を漉きます。水の粘度を高めるために用いる「ねり」には、一般的なトロロアオイに加え、ノリウツギを使います。
流行に左右されない伝統と品格、歳を重ねて気づく大切なもの。
丁寧にお茶を淹れる、古い建築物を巡る…。自分が好きなもの、心ひかれるもの共通するのは、流行に左右されない確かな伝統と品格。歳を重ねて気づいた大切なものが、このSabae Bangle Watch『時伝』に息づいています。
伝統と革新が生む日本の美、モダンでシックなデザイン。
巣ごもり生活を経て、ミニ盆栽やアンティークなど趣味や嗜好品の奥深い魅力が見直されています。日本の伝統工芸も、もちろんその中のひとつ。伝統と革新が生みだすモダンなデザインは、日常に彩りと豊かさを与えてくれます。
人生を共にする相棒となる、一期一会の腕時計との出会い。
手びねりの茶碗、いわくありげな古道具…、旅先で一期一会の出会いがあるように、腕時計との出会いもまた運命的なもの。色褪せない伝統の技が息づく腕時計は、人生を共にする頼もしい相棒になります。
人間国宝 岩野市兵衛
1978年、九代目岩野市兵衛を襲名。2000年、国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定。
楮やねりなど原料にこだわっていますが、やはり紙すきで大事なのは水です。産地によって水に違いがあり、私の所は井戸から汲み上げた軟水で紙を漉くからやわらかい紙ができます。私はただ「いい紙が漉ければそれでいい」と思っていて、手抜きやごまかしは絶対しません。版画の作家さんはバレンで刷るだけで、私の漉く紙が大量生産のものとは全然違うことがすぐわかるそうです。おがけさまで、今も「市兵衛さんの紙さえあればいい」と待っていてくださる方が大勢います。この頃はファッションの時代だと感じていますが、私の作った生漉奉書が腕時計になるとは夢にも思いませんでした。こうやって越前和紙がいろんな分野に広がっていくのは、すごくいいことですね。腕時計としても非常によく仕上がっていて、私もどの文字盤の色にしようか悩みます。どの色も、けっこう似合うんじゃないでしょうか(笑)。
岩野市兵衛【無垢】ビッグフェイス仕様
ケースサイズ | Φ42mm / T11mm |
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重さ | 48g |
ケース材質 | ステンレス |
風防 | クリスタルガラス |
ムーブメント | 電池式クォーツ 日本製 |
防水 | 3気圧 |
バングル材質 | アセテート樹脂 / ベータチタン |
サイズが分からない時は、「バングルのサイズが分からない時は」をご参照ください。